2022年06月06日
特別なエメラルド
今日はちょっと肌寒くなりましたね。
いつもより早めにお店に来たので先日嫁いだ
エメラルドをご紹介したいと思います。
先月、思わぬ出会いがあり貴重なエメラルドのルースと
ご縁があったのですが、あまりに麗だったので
すぐにリングへの加工に出しておりました。
思ったより早めに仕上がりお店に届いたのですが
ブログやHPでご紹介する前に嫁いでしまったので
お客様の了解を得て少しご紹介させていただきます。
K18リングです。脇石はダイヤモンド0.16ctで
綺麗なダイヤモンドを使いました。
めちゃくちゃ綺麗なんです。
通常のエメラルドですと、オイル含侵でフラクチャー(亀裂)や
キャビティ(穴)を補修してあるものが市場では一般的になります。
中には有色のオイル含侵をして色まで変えてしまうものも
あります。
なので、高額なエメラルドは鑑別書が付属したものでないと
怖いのです。
その中でも、なかなか出会えないノンオイルの
無処理状態のエメラルドなのです。
よくミネラルショーなどで外国の方が販売しており
『ノンオイル、ノンオイル』などと言っていますが
鑑別書の無いものは、殆どがオイル含侵が施されています。
それでもオイル含侵が通常行われているので
珍しい事ではありません。
以前は、使用頻度にもよりますが年数が経過するとそのオイルが
抜けてしまい、色も抜け、別物のように元に戻ってしまうものが
多かったのですが、現在は含侵の技術なども向上して
オイル抜けや色抜けがしない含侵処理のエメラルドが見られるように
なりました。
今回、私が出会ったエメラルドはノンオイル(未処理)の
綺麗なものでした。
それだけでも珍しいのですが、私自身初めて出会う『None』に
分類される稀少なエメラルドでした。
『None』とはノンオイル(未処理)のなかでもフラクチャー(亀裂)や
キャビティ(穴)、インクルージョンが全く無いというものです。
欠陥が一切無いという意味になります。
エメラルドですと、超高額なものでも僅かにインクルージョンが
入っていたり石目や表面のキャビティ(穴)など何かしら
入ってしまうものです。
それが一切無いという物凄いエメラルドに出会ってしまったのです。
2点ともルースの時にGIAの宝石鑑別書を取得しており
『None』で結果が出ております。
GIAでは産地(国名)も記載されます。
こちらはコロンビア産になります。
エメラルドというと、インクルージョンがあっても
色濃いものが評価が高くなったりします。
今回の2点は色が僅かに薄めなので『None』でも
お安くご提供ができました。
ただ、実物としてはなかなか出会えないものだと思います。
『None』が記載されているGIA鑑別書を見たときは
私も目を疑いましたよ。
実物を見ても綺麗ですからね。
実店舗でも誰にも見せておりません。
私ももう少し眺めていたかったのですが
早々に嫁いでしまいました。
ありがとうございました。
エメラルドに関しては『None』は難しいかもしれませんが
『ノンオイル(未処理)』でしたら鑑別書付きで
ご提供が可能です。
お探ししてリングやペンダントトップにすることもできます。
お気軽にお問い合わせください。
一生ものとしてお持ちになることも良いですよね。
またノンオイル(未処理)でしたらご子息や次の方に
引き継ぐこともできますからね。
話しは変わりますが、以前のブログでもチラッと書いたことが
あるのですが、鑑別に出していたある石の結果が出ました。
時間が掛かりましたね。やっとです。
2転3転ありましたが遂に。。。
時間がある時にでもご紹介したいと思います。
以上です。
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